GBRUnion

概要

Gerber Unionは、ガーバー・データを加工処理および変換するために開発されました。設計者は、ドロー、フラッシュ、バウンダリ領域のUNIONブーリアン操作を行うことができます。一旦結合されたレイヤには、オーバーラップやバウンダリの接触が無くなり、エッチ・ファクターに合わせてサイジングすることができます。

修正後のファイルは、ガーバーまたはAutoCADのDXFデータへ出力することができます。

アプリケーション

  • オーバーラップしたポリゴンのマージ
  • エッチ・ファクターの補整
  • 有限要素解析のためのデータ作成
  • 2D解析のための、頂点数の削減

BGAパッケージ基板設計への応用例

左の図は、ボール・グリッド・アレイ・メタルレイヤの典型的なガーバー・ファイルです。エッチ・ファクターを補整するために、メタルのサイズを調整する必要があります。

まず、フラッシュと複数のストロークから構成されたパッドを図示します。

ガーバー・ブーリアン処理を行います。左の図のように、きれいなアウトラインが残り、全てのオーバーラップ・データはマージされています。

エッチ補整をガーバー・データに適用する前には、このようにガーバー・データを「クリーン」にしなければなりません。

ガーバー・ブーリアンを使用するには、処理を行いたいレイヤをオンにし、Toolsメニューをプルダウンします。

Gerber Unionをクリックすると、ダイアログが開きます。

以下ではこのダイアログの詳細を説明します。

Gerber Union ダイアログ・ボックス

Sizing

エッジ・ファクター補整のために値を増減します。入力は正しいユニットでなければいけません(InchesまたはMM)。set=0の場合、サイジングは行われません。

Smoothing

ブーリアン操作はラインにのみ行うことができるため、最初に全ての曲線が多くの細かいラインに変換されます。ブーリアン処理はそれに、頂点を追加することができます。Smoothingパラメータは、設定値により近い頂点を削除することによって、頂点数を削減します。value=0の場合、スムーシングは行われません。

Arc Resolution

アークをセグメントの繋がりに変換する時の、孤に対する角度の設定。

ArcSag

角度の代わりに、理想的なアークと、アークに近似するセグメントの間の最大エラーを設定します。それゆえに、大きい半径の孤はより多くのセグメントを生成します。arcsag=0の場合、このパラメータは無視されます。

Output Grid

データは最終的に、このグリッド値にスナップされます。グリッドを粗くすると、頂点の数も削減できます。

Gerber Output Setting (ガーバー出力設定)

G36/37 - このオプションは、アウトラインではなくポリゴンで出力します。これは、多くのフォトプロッターでサポートされています。このオプションをチェックしない場合は、D-code(tool)とtoolの直径(0も可)を指定しなければいけません。

DXF Layer Base Name

DXFファイル出力の場合、ベース・レイヤを指定します。各ガーバー・レイヤは、DXFファイルではBASE_LAYER1, BASE_LAYER2, BASE_LAYER3 ... という名前が付けられます。

Output Type (出力形式)
  • RS274D - 各入力のために、別々のRS274Dファイルを生成します。
  • RS274X - 各入力のために、別々のRS274Xファイルを生成します。
  • DXF - 入力から1つのAutoCAD DXFファイルを生成します。入力が複数のレイヤを持っていた場合、DXFファイルもまた複数の内部レイヤを持ちます。

開発元

Artwork Conversion Software, Inc.
417 Ingalls St. Santa Cruz, CA 95060, USA

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